絵画教室 青山アトリエ

 新作ピックアップ 

青山アトリエで描かれた生徒さんたちの新作を紹介していきます

11・フィジーの印象 [大人のためのクラスから]

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今回のピックアップ、「大人のためのクラス」からの作品紹介となります。
パネルに画用紙を張り込んで日本画用の岩絵の具(水晶の粉や方解石の粉)全面に塗り込み
堅牢な画肌を作った上にアクリル絵の具,水彩絵の具併用にて描かれました。


以前仕事で赴任し住まわれていたフィジー島の印象を描きました。
旅で見た景色や印象というのも新鮮ドラマチックだったりして作画題材にとても良いのですが
住まわれていたりしたらその現場の景色はもとより空気感や匂いまでその身に染み入っているはず
絵の題材に相応しくないわけがありません。


隆起サンゴでしょうか?石灰質の岩肌が真っ白に映って、青空や南方の海色と対比しています。
何度も塗り重ね苦心されていた波の表現もちょうど良く穏やかな表現となっています。
簡単に形態を写し描いて終わるのではなく、あともう少しあとちょっとと粘って描き加えていきました
そのおかげでより作品に深みも加わりました。


作者は入会されてから基礎のデッサンを重ね今回はじめての自由作画で描き切りました。
海外赴任はもとより船旅で各地をまわられた経験もお持ちとのことですから
またこれからどんどんそんな印象を作品にしていかれることと思います。



2011/10/31 青山アトリエ

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10・欧州旅の印象 [大人のためのクラスから]

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新作ピックアップ、前回の掲載からずいぶん空いてしまいましたが、気を取り直して行きます


今回のピックアップは「大人のためのクラス」からの作品紹介。
パネルに画用紙を張り込んで日本画用の岩絵の具(水晶の粉や方解石の粉)全面に塗り込み
堅牢な画肌を作った上にアクリル絵の具,水彩絵の具併用にて描かれました。


水面に趣のある橋と緑が映りこんでとても美しい、作者ドイツ旅での印象です。
橋げたやその丹念な描写が静謐な雰囲気をかもし出しています
また緑の部分からは葉擦れをおこして風の音が画面から聞こえてくるように感じます。


たくさんの葉っぱ、これをどう表現するか?
作者はこのあたりに苦心されていましたが、方法論よりとにかく描いてみましょう
ということでただひたすらに葉っぱの点々を画面に打ち続けました。
そしてさっきまで打っていた緑の点々を消すがごとく刷毛で大きく絵の具を乗せていきます。
そんな作業を繰りかえし繰り返し
だんだん静かでいながら奥行きを感じつつ動きのある画面になっていきました。


ひとつの旅の印象が1枚の絵に込められました
ずっと眺めていると味わいが増してくるような作品です。



2011/10/13 青山アトリエ

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9・植物を再構成して描いた作品 [大人のためのクラスから]

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          作品の部分です





新作ピックアップ、今回は「大人のためのクラス」からの紹介。
画面サイズはF30号、画面幅1メートルに届こうかという大きい絵です。
木製パネルに紙を張り込んでザラツキのある日本画用の岩絵の具(水晶の粉や方解石の粉)
全面に塗り込み堅牢な画肌を作った上にアクリル絵の具やパステルを併用して描かれました。


とても迫力のある絵です、画面の圧力がこちらまで迫ってくるようです。


近くで観ても盛り上げられた絵の具の痕跡やそのスピード感のある筆勢から
画面が息づいているようにも感じられます。


この作品は以前「青山アトリエのブログ」の方でも「制作途中の作品」として紹介しました。
モチーフは食虫植物の「ウツボカズラ」その植物スケッチをもとにして描かれています。
ただしこの完成した作品からはその植物の特徴的な形はほぼ消えうせて
画面から伝わってくるものは純粋に動的なリズム感や絡み合った色彩の響き合いだったりするのです。


青山アトリエのブログ「制作途中の作品」を読んでみる(クリックで青山アトリエのブログ記事へ跳びます)


作者のおじさまは今年で10年になる青山アトリエ開設以来のベテラン
絵を描く基礎として「なんでもよく観て描いてみよう!」のデッサンから始められて
徐々に彩色画にも親しんだら、だんだんと様々な画材に触れつつ試しつつ
多くの屋外スケッチも重ねられ(このスケッチがまたオモシロイんですよ)今に至ります。


徒弟制度(お師匠さんをマネする)を嫌い
マニュアル化(一定の方法論によって全体を同一に導く)も嫌って
それぞれの持つ個性、オリジナリティー重視でやってきた青山アトリエです。


これからもますます独自の世界を創り上げていってほしいと思っています。
その道は多様で終わりのないものですが
いままでと変わらずただただ思いっきり楽しんで描いていって下さい。


何が描いてあるのかよくわからない・・・でもなんだか凄い・・・
よくわからないけど・・・なんだか目が離せない・・・脳が刺激されている気がする・・・


こんな理詰めじゃ理解できない感覚的なオモシロサ
これこそ美術、絵画ならではの得意分野なのです。



2010/12/22 青山アトリエ

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8・下駄の絵  [大人のためのクラスから]

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新作ピックアップ、今回は「大人のためのクラス」からの紹介。
パネル張りの画用紙に日本画絵の具である岩絵の具を塗り込み
堅牢な下地を作った上に水彩絵の具やアクリルガッシュを使って描きました。


モチーフは下駄と着物帯の布地、どちらもゆかりのものだそうです。
いい感じに自然と古くなったものには味わいが出てきます
モチーフにした下駄には乾いた木の持つ枯れた味わいが
昔は着物の帯であり今は手提げバックに作り直された布地からは
古色を帯びてかすれた風合いが出ています。


どちらも新品や合成素材では出すことの出来ないもの
そんなモノの風合いや手触りは当然作品にも反映されてきます。


かすれた色合いの背景は納得いくまで何度も塗り込み、洗い流し、ふき取りはたまた削り出し
ずいぶん時間をかけ工夫して描かれていました。
その甲斐あってか複雑で何ともいえない色味を表すことが出来ました。
対する主役の下駄をシンプルに構成し明快な描写で仕上げたのも上手いところでしょう。


高価な絵の具を使ってリッチな素材を描いたからって
いい絵が出来るわけではありませんね。
見慣れたものから、普通のものから、ごく身の回りのものからだって
新鮮な面白さや魅力を見いだすことは可能なのですね
それはそのモノを見る当人の心持ちひとつで変わってくるものなのです。


急がず辺りを眺めて「フムフム、なるほど〜〜」と感じることのできる
そんなちっちゃなアンテナをひとつ自分の中に立てておくだけ
ほんのそれだけで少しずついつもの日常世界が変わって見えてくるもの
そんな視点を作っていくことは絵を描くこととけっして無関係ではないのです。


ますます楽しんで描いていって下さい。
5年後10年後に何に興味を持って何を見ているのかそしてその時何を描くのか・・・
そんなスパンですすめていくのが絵の世界でもあるのですから。



2010/11/29 青山アトリエ

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7・ホルンの絵  [中高生のためのクラスから]

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「中高生のためのクラス」からの作品を紹介します。
モチーフは管楽器であるホルン、制作のお題は「自由に作画しましょう」
描く題材も自由ですし使う絵の具や技法も好きに選んで描いていきます。


この春に女子高生となった作者は吹奏楽部に入部して
このホルンと言う楽器を手にすることになりました。
生まれて初めて触った楽器だったそうです、はじめは音も出なかったことでしょうね。
このピカピカの金管楽器、ヒンヤリとした手触りやその重さが新鮮に感じられたことでしょう。


しかも吹奏楽部ですから1人でこの楽器を吹くわけじゃありません
さまざまな楽器で音を合わせてハーモニーを奏でていくのです
そう、とにかく自分のパートが吹けるようにならなくてはいけません。
ホルン初心者である作者はただ音が出るためにひたすら練習を重ねます。


そんなこの楽器との日々のかかわりがこの絵には込められたように感じるのです。
絵はそんな描き手の思いを正直素直にあらわしてしまうものなのです。


日本画絵の具である岩絵の具でザラザラ感のある下地を作って
気に入ったいい色が出るまで何度も下塗りをほどこし
ホルンをデッサンしたらその形を画面にトレース(転写)し
そこから納得できるまで描き込んでいきました。


下地塗りを重ねていた時に偶然出来た画面に細かく入ったヒビ割れ
作者ははじめ大丈夫なのかな? と気にしていましたが
いやいや気にするどころか十分作品の味につながっていると思います。
偶然を生かすというのもまっとうな絵画技法のひとつなのです・笑
(右下作品写真クリック拡大すると細かな画面のヒビが見て取れるかと思います)


作者が後にこの作品を見ると高校での思いがきっとよみがえってくると思います。
今しか描くことのできない、そんないい絵になりました。



2010/10/30 青山アトリエ

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6・ガッキーとコクトー  

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鉛筆で描かれた人物画を紹介します。
左はご存知ガッキーこと新垣結衣ですね、若干幼なめに描けてますけど判りますよね!
右の絵は判りますかね〜、知ってるひとは判ると思うのですが・・・・・
詩人であり画家であり映画監督でもあった前衛芸術家、ジャン・コクトーですね。


どちらの絵もそれぞれの人物の特徴というか雰囲気をよく捉えています
ガッキーの若さ、瑞々しさ、きらめく瞳
それはもう端正で美しい女性美を捉えようという意識がいっぱいです。


対してコクトーの憂いある表情、美を追求し尽くしたフランス人
ほの暗い部屋で浮かび上がる顔。燃える煙草がアクセントになっています。
というか煙草を持たないコクトーなんて、という位にやっぱりお似合い、渋い男です。


ご覧の通り作者の作画技術は高いのですが
ただ一本調子で同じように描くのではなく対象の性格まで捉えようとしているようです。


使われている画材は画用紙に鉛筆、ほんの部分的に墨黒を使っています。
技法的には特にめずらしい事をしているわけではありませんが
作者が持つ美意識や繊細な神経が画面から自然と伝わってきます。
そのあたりがこの作者の描く人物の魅力となっているように思います。


まだ若い女性である作者ですが、いつも面白い題材を引っ張ってきます。
ガッキーの美しさは今がひとつの旬のような気がしますし、コクトーを持ってくるあたり渋い!


今の時代ほど息苦しくも窮屈でもなかったであろうジャン・コクトーの生きた時代。


モンパルナスではモディリアーニが酒をあおり、エディット・ピアフが唄い
意気揚々とココ・シャネルが街を闊歩し、ピカソは新しい絵画を模索
ストラヴィンスキーやエリック・サティは未来の音楽を夢見た


安定を想念と激情が打ち砕き、生き長らえる事さえ最良とせず、芸術家が芸術家として生きた時代。


まだまだカッコイイ人間は山ほどいます、次をまた楽しみにしていますよ!!



2010/09/09 青山アトリエ

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5・欧州の旅  [大人のためのクラスから]

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中世を思わせる街に現代の人が歩きます

下地線入れ工程の頃、完成はまだまだ先





大人のためのクラスからの作品紹介になります。
旅先で出会ったヨーロッパの街角風景を描きました。


下地作りにこそ日本画系の絵の具、水晶末や盛上、水干や大理石粉などを使っていますが
上塗り絵の具はごく一般的な水彩絵の具やアクリル絵の具の併用で描かれました。


旅の思い出を絵にする、とても楽しい事だと思います。
作品になって定着したその旅景色は
きっと作者にとって旅の写真を見返すよりも、ずっと多くの記憶や出来事を
また匂いや味などを思いおこさせてくれるものなのだと思います。


カラリと晴れてぬけ切った青空に古い街並みと石畳の路。
中世をおもわせる佇まいに、思いのほかカラフルで可愛い建物が並びます。
昔から変わらないであろう鍛造職人手作りの看板が街を飾ります。
古いモノを大切にしている場所、そこに今を生きる人々が歩いています。


とても丹念に描かれた作品です。
完成までの時間はかかりましたがそれだけの充実感が感じられます。
はしょっては良いモノは出来ません、時間はかかるものです。


この頃の作者はパッケージツアーにあきたらず
自分で何でも調べ、予約も取り、オリジナルな旅を作り出掛けているようです。
きっとそんな旅の中から新しい絵の題材も見つかるのだと思います。
また次の作品、楽しみにしています。



2010/08/12 青山アトリエ

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4・水彩画 自分ならではの描法  [大人のためのクラスから]

今回は作品部分の掲載 作品クリックで作品全体拡大表示になります
作品画像クリックでぜひ作品全体をご覧下さい


果物いろいろの水彩画  作品クリックで拡大表示になります


クジャクサボテンの水彩画  作品クリックで拡大表示になります


アジサイの水彩画  作品クリックで拡大表示になります

大人のためのクラスからの作品紹介になります。
今回ご紹介するのは同じ作者が描く水彩画3点です。
使っている画材は画用紙に鉛筆、透明水彩絵の具というごくごく一般的な水彩用具になります。


どうでしょう、この画面からあふれるようなエネルギー
自由気ままな筆使いに独特な色使い、いかがでしょうか?


もちろん作者ははじめからこのような色使いをしていたわけではありません。
数年前に初心者として絵をはじめられてから、だんだんとこのようなスタイルになっていったのです。
基礎のデッサンからじっくりはじめて、絵の具の使い方等々、基礎として当たり前のことをくり返し学び
その間青山アトリエでの制作時間のみならず
自宅でも喜んで制作する作者ですのでかなりの枚数の作品を描いていきました。


この一年くらいでしょうか、作者ならではの色や形が画面にはっきり表れてきたのです。
描き方や技法書にも載っていない自分ならではの色使い、描法、自分らしい絵ですね。


作者はこのまま突き進んでいくでしょうから、ここに留まろうなどと思うこともないでしょうが
絵の世界に終わりや完成はありません、さらに変化した自分の表現がこの先またきっと見えてきます。



また作者の描く作品は完成までがとてもスピーディー、早いのです!
ワタシタチが展覧会を開くとそこで鑑賞する方々からいつも受ける質問があります。
「この作品は完成するまでにどのくらいかかるのですか?」


日本画の絵の具を使った制作は時間がかかりますので1ヶ月や3ヶ月場合によっては半年などと答えます。
「やっぱりとてもすごく時間がかかるのですね」と聞かれた方もとても満足そうなのです。


やはり一般的には時間が多くかかった作品の方がより労力のかかったいいモノ、とされるようなのですが
じつはまったくそんなことはありません。作品の出来不出来は制作時間に左右されることはないのです。


じっくり作品に向かい合いタップリ時間をかけて描き上げても良いのです。
瞬時にモノを捉えて休む間もなく手を動かし一気に完成でも良いのです。
後者の方が作者の感覚的な部分がより直接的に画面に表れてくることが多いのも事実。


よく3年かかりました5年かけて完成しました、等とオドシ文句のように語る画家や評論家がいますが
惑わされてはいけません、描く時間と作品の善し悪しは関係ありませんから・笑



2010/07/28 青山アトリエ

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3・ミクロの図   [中高生のためのクラスから]

作品画像クリックで拡大表示されます



中高生のためのクラスからの作品紹介になります。
作者はこの春中学に上がったピッカピカの1年生男子
学校の運動部でも青山アトリエでも日々ガンバッテマス。


作品はキャンバスを張ったボードに日本画絵の具である岩絵の具を何度も塗り重ね
ザラザラした壁のような手触りの下地に水彩絵の具や色鉛筆、パステルなどを併用して描かれました。


今作のお題は「自由に好きなように描こう」といういわゆる自由課題。
作者が選んだモチーフは「分子構造図」なのですね。
分子構造図は理科や科学で出てくる用語、ようはミクロ化して見たモノの組成図ということですね。
作者はなかなかの読書家博学ぶり、やっぱり理科や科学が好きだそうです・笑


あらゆるモノはこんな様々な分子組成から出来ていて、じっさい目で見ると静止しているモノも
絶え間なく電子が振動したりグルグル廻ったりして、ミクロ単位で見ると激しく運動しているのですね。
分子から原子さらにミクロ化して素粒子にクォーク
どんなに細分化してもモノそのものは実は動き回って運動エネルギーを放出しています。
そんな物質の持つすごいエネルギーそのものをこの作品では力強い筆致と色彩で描きました。


物質そのものをエネルギー体として捉えて、目では見ることの出来ないミクロの世界を空想しイメージし
描く作品にさらに迫力が出ないものだろうかと苦心しつつ描いては消し、そしてまた何度も重ねて描いていきました。


小学生クラスから中高生のためのクラスに上がって1枚目の作品
作者の興味が結実した堂々たる作品が出来ました。
こんな科学の世界だって絵になるのです、絵の世界は自由です、そこがイイのです。


作品が仕上がったところで青山アトリエ手持ちの額縁に入れてみました
はじめて自分が描いた作品を額に入れてみた作者もご満悦、ですね・笑


これからも美術にスポーツにと、興味のある世界をいつまでも大切にしていってください!

2010/06/28 青山アトリエ

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2・自画像   [中高生のためのクラスから]

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中高生のためのクラスからの作品紹介になります。
モチーフは自分自身、鏡を見ながら描いた自画像です。
パネルに画用紙を張り込み鉛筆でデッサンをしたのち水彩絵の具で彩色しました。
青山アトリエホームページのトップページに制作風景として使わせてもらった絵でもあります m(_ _)m


大胆な刷毛さばきの背景から浮かび上がるように正面を見据えた人物がしっかり描かれています。
肌の色など多色を描き重ねたおかげでしょう、コクと透明感のあるイイ色が出ました。


自画像は古今東西の絵描きさん達もたいてい数枚は描いたことのある定番モチーフ。
我が身は人物を描く場合に一番身近で自由に使えるモデルでありますし
また自分自身を見つめ直し、その時の自分を画面に定着させていく作業でもあるのです。
画面には高校生である作者の「今」が、そして「そのもの」が表されています。


と、思えば作者はまだちっちゃ〜い幼稚園生の頃からアトリエに通って来てくれているのです。
それにしてもしっかりしました、上手くなりましたね、大人になりました・笑 
感慨深いものがあります・・・・・(^_^)


作者は成長しつつその各年代、アトリエで自画像を描いてきました。
手元にはその時その年代で一生懸命描いた数枚の自画像が残っているはず
そんな作品達には今までたどってきた当時の自分がそのままに定着しているのです。

2010/06/21 青山アトリエ

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1・孔雀の作品   [大人のためのクラスから]

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大人のためのクラスからの作品紹介です。
画用紙をパネルに張り込み、日本画用のに使われる岩絵の具、水晶末や方解末、盛上など
ざらついた粒子の絵の具を使って堅牢で壁のような質感の下地を作り
その上にアクリル絵の具や顔彩などの一般に手に入りやすい水彩絵の具を使って描かれました。


孔雀の羽を引用し平面的にデザインされた背景、そこにリアルで凛々しい孔雀がスッと立っています。
特に目の表現などスバラシイ質感描写がされていますね、まるで生きているような獣の眼光を感じさせてくれます。
孔雀の鮮やかに輝く羽の青色を出すのに苦心されていましたが
銀や金などパール系光り物絵の具をうまく重ね使うことによってクリアしました。
光り物絵の具を背景にも入れることにより、モチーフの孔雀にマッチした装飾的な画面としてまとまっています。


作者はこの作品を仕上げるにあたって動物園にも通い出しました・笑
上野や野毛山、この頃は旭川動物園にまでも行かれたと楽しそうに報告して下さいます。
1枚の絵を仕上げるために孔雀を何度も観察することはスバラシイこと、実感が増します。
さらには絵を描くことによって興味の幅が広がり、日々の生活に変化も生まれて来るのです。


絵を描くのは初心者としてはじめられた作者ですが、数年でここまで腕を上げました。
これからまたどんどん描きたいモチーフを見つけて作品を生み出してもらいたいと思っています。
十分に力量を感じますので、画面のサイズを多少大きいものに挑んでみるのもイイかもしれませんね。

2010/06/19 青山アトリエ

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